追兎電鉄は自動運転をするために車両はBトレ専用としています。
私がBトレ好きであったこともありますが…。

自動運転をするには多くの閉塞区間が必要です。
閉塞区間は基本的に運転する最長の車両編成長よりも長くないといけません。
(※この原則を無視すると車両検知が正常に出来ず、信楽高原鉄道の正面衝突事故のようになります。)
つまり、博物館クラスの広さがないと閉塞区間を多く設定しての自動運転は出来ないわけです。
小さなスペースで自動運転をするために、単行や2両編成として編成長を短くする方法もあります。
TOMIXの店頭デモでよくやっていましたね。
でも自動運転で高頻度運転をするのに、単行や2両編成では物足りないわけです。
JR通勤型車両や大手私鉄車両をどんどん走らせたい…。
最低でも4両編成、出来れば6両編成ぐらいは欲しいところです。
そういう希望があり、6両編成が運転できることを家庭で実現させようとしたら…Bトレを使う以外に選択肢がなかった…ということです。

ただBトレを使うと普通のNゲージやHOゲージを使う以上に越えるべきハードルが多くなります。

これは閉塞区間ごとの列車位置検出するタイミングの問題をわかりやすく図にしたものです。
※緑色の車両は電力消費をする車両です。
閉塞区間で、青→黄→赤と列車が走行するケースです。
追兎電鉄の自動運転はデジトラックス社のBLD168を使い位置検出しています。
BDL168は列車の電力消費による電圧差で在線検知します。

Nゲージはほとんどの場合、先頭車にヘッドライトが装備されているため、先頭車が赤い閉塞区間に入ったタイミングで位置検出することが可能です。

Bトレでは電力消費するのは動力車のみなので、閉塞位置をNゲージと同じで考えると先頭車が赤い閉塞区間に入ったタイミングでは位置検出しません。
追兎電鉄では集電性能を向上させるため動力車は2両ユニットにしていて、前から2両目・3両目とするよう決めてあります。そのため②両目が赤い閉塞区間に入ったタイミングでやっと位置検出するわけです。

また追兎電鉄では信号機制御も行いますので、信号機はダミーではなく実際に点灯するものを設置します。
実物やNゲージでは、先頭車が赤い閉塞区間に入った時点で位置検出するので、信号機をそのタイミングで制御することが出来ますが…、Bトレでは位置検出のタイミングが違うため信号機の場所も変更しておくことになります。
カーブ以外にも、こういう細工があるため追兎電鉄はBトレ専用レイアウトなのです。

さて追兎電鉄は単純エンドレスでグルグル回るだけではありません。
自動運転で終端駅に到着後、進行方向を変えて戻ってくることになります。
そのため逆方向への走行時の動きも考慮します。
前途のように、追兎電鉄の動力車は2両ユニットのため、4両編成では進行方向に関係なく前から2両目で位置検出が働きます。ただ6両編成などになると、位置検出のタイミングが大きく相違してきます。

そのため逆方向の前から2両目に位置検出用の加工をした車両を連結して問題解決します。(赤くした位置に連結)
ただこの車両に動力を入れるとデコーダが必要ですし、2両ユニットの動力車とも強調しないといけないため、あえて無動力としています。

とくに外観上は変化のないものですが、これが位置検出を可能にします。

駅には他の列車はいませんが、今回製作した車両がいる場所が赤くなっているのがわかります。6両編成の列車にはこの車両をすべて組み込むことになるわけです。
DCCだけではここまでの手間は不要です。
自動運転でもNゲージやHOゲージを使うなら、こういう手間は不要です。
完全自動ダイヤ運転をBトレで行うがゆえの…です。